未来はぼくの何なのさ

チラノルさん

 

まえがき

もともとマンガのネタにと考えていたのだが、どうもマンガを描くのが大変になり、小説として書くことにしました。

私は小説なぞ生まれて一度も書いた事がない。

この小説が初挑戦になる訳だ。

途中でストーリーの辻褄が合わなくなって来ることや支離滅裂な文になるかも知れませんが

そこは温かい目で見てください。

それに“キャラ名「―――」”と言う形式は

小説と言うよりシナリオに近いがそこも温か〜い目で^^;

 

プロローグ

〜野比のび太〜

彼は望まない未来を歩むことになりそうになっていた

しかし、ある年の正月に

真っ赤な鼻のまん丸猫型ロボットによって少しづつその未来は自分の進むべき未来へと変わった。

しずちゃんと結婚して子供も生まれて、今は幸せに暮らしている。

そして彼は今――

 

第一話

ある満月でもない少し欠けた 中途半端な月の夜 すすきヶ原の駅に大中小の三人組の酔っ払いがいる。

そう彼らは立派な大人になった

のび太、スネ夫、ジャイアンの三人組だ。

ジャイアン「♪ボエ〜(※1♪ワンパク三人組)」

のび太「うげ〜・・・もどしそう・・・これは酒のせいじゃないぞ」

スネ夫「酔いが醒めちゃったよ・・・」

ジャイアンの歌は大人になろうが大して変わっていない。駅の改札を出ようとしたその時

「あなた!!」と何処からともなく女性の声がした

のび太「うわっ 何だ!?」

すっかり大人っぽくなったが昔の少女の面影が少しある

女の人はのび太のお嫁さんである。

しずか「今日は絶対に早く帰ってくると自分で言ってたじゃない」

のび太は震えた声で言った

「し、仕事の付き合いってもんがあるんだよ」

しずかは目を細くして言った

「へ〜 武さん達と仕事のお付き合いをね〜・・・下手な言い訳ね」

「君は、そんな・・・」

話をそらそうとしたがもう遅かった。

 

追記
※1ドラえもんのワンパク三人組と言う曲の歌詞を
  入れてましたが都合上【ボエ〜】に修正しました。
  特に物語には関係ありませんので。  byチラノル

 

第二話

「君は、事を態々言いに来たのかい」

しずかの機嫌は余計悪くなった。

「違うわよ。あれ程傘を持っていくように朝言ったのに持って行かずに行って・・・傘を届けに来たんじゃない!」

酔っていて気付かなかったが

大粒の雨が降っている。

のび太「えっ・・・あ・・・ごめん」

ジャイアン、スネ夫「相変わらずな奴」

と子供の頃から中身はちっとも成長していないのび太。

「ギャッ!?」のび太は何かにつまずいた。

ジャイアン「何だよビックリするじゃねえか」

のび太「イテテ・・・何かにつまずいた」

スネ夫「何だそれ?赤ちゃんをあやす起き上がりこぼしの人形じゃないか」

ジャイアン「何でそんな物が落ちてんだ?」

のび太「遠い昔にこんな感じの物を見た事があるな

・・・思い出せないけ・・・」

そう言いかけた所で急に気が遠くなっていった――

・・・オ・・・・起・・・早く・・・
『早く!起きろ!』

のび太「えっ?えっ?えっ?」

気がつくと横でし切りに怒鳴っている

ドラえもんの姿が。

ドラえもん「君ってやつは起こさなければ何処まで寝てるつもりなんだい」

ここは紛れも無い自分の部屋

のび太はやっと状況を把握した

「変な夢を見た」

ドラえもん「どんな?」

のび太「・・・・・思い出せない」

「ばかばかしい。早く朝ご飯食べて学校に行かなきゃ遅刻だよ」

ドラえもんは呆れた顔をして下に行ってしまった。

辺りを何と無く見回したがやはり自分の部屋であり、自分は誰がどう見ても小学四年生だ。



余談(ここは小説ではありません)

やっぱ字で表現するのは難しいね言い回しとか。

所でジャンルはホラーと言えるかな・・・微妙なところですが。

 

第三話

ママの朝ご飯を食べて

走って学校に行き

遅刻して先生に叱られ

宿題を忘れてまた叱られて

テストができなくて更に叱られ

体育のマラソンはいつもの様に僕がビリ

帰り道にスネ夫の自慢うんざりするほど聞かされる

何もかもがいつもどおりのはずだが

今ひとつパッとしない。

部屋に行く前に

「宿題やっちゃいなさい」とママに警告され

部屋に入るとドラえもんがおやつのドラ焼きを食べつつ

漫画を読んでいる

無論ぼくのぶんは残っていない

これもいつもどおり。

ドラえもん「どうしたの、ぼんやりして」

のび太「別に。。。」

椅子に腰をかけただぼんやりと

外を見ている。

すると、窓の外を“シュッ”と人型の何かが横切った

これもいつもどおり・・・ではない。

 

一体誰が!?

「ドラえもん!!窓の外を人が横切った!!」と叫んだ。

ドラえもんは少し驚いた顔をしていたが

そのあと白けた目で「ツバメでも見間違えたんだろう」

「そんな、確かに見たんだよう」とどんなに説明しても

ドラえもんは冷静だった

「あのね、落ち着きなさいここは二階だよ

こんな所人が通れる筈が無い」と何ともドライだが正論である。

ぼくは言い張るのをやめてまた外をぼんやりと見た。

 

そしていつもの様に

晩ごはんを食べて風呂に入って床に着いた。

一つを除いて全てがいつもどおりと言う

何とも小説として盛り上がりに欠けた話だと

感じたがこの際それは言うまい。

 

第四話

ママの朝ご飯を食べて

走って学校に行き

遅刻して先生に叱られ

宿題を忘れてまた叱られて

テストができなくて更に叱られ

体育のマラソンはいつもの様に僕がビリ

帰り道にスネ夫の自慢うんざりするほど聞かされる

何もかもがいつもどおりのはず・・・

・・・ん?

昨日と全く同じなのだ

テストは昨日と同じ問題が出た

先生がおかしくなったかと思ったが

誰も指摘しないのでとても言い出せる雰囲気ではない

同じ問題なのに昨日同様で解けなかったぼくは実に情けない。

今日は体育は無いはずだがある。しかも、またマラソンである。

勘弁して欲しい...昨日より記録が下がっている事がまた情けない。

極めつけはスネ夫の自慢話である

タダでさえイライラする話を二日続けて聞かされた

 

日にはイライラが爆発しそうである。

 

己の爆発と格闘しながら

家の前まで来たがもしいつもどおり...ぃゃ、昨日と同じなら

ママに警告されるのは目に見えている。

タケコプターで二階の窓から入ることに

ドラえもん「ンガッ・・・クッ」

ドラえもんが驚いて喉にドラ焼きを詰まらせたらしい

ここは昨日と違うつまり別コースをたどっている様だ。

 

しかし、この先が昨日と同じだとすると もうすぐ、窓の外に・・・

 

第五話

昨日の例の影が出た時間になった

しかし、待てど暮らせど一向に出てこない。・・・のび太は時計の秒針が止まっているのに気づいた。

のび太「おっかしいな、この間、新しい電池を入れたばかりなのに」

外を見てみると人やら何やら全て止まっている。時間がすっかり止まっているのだ。

「こ、こんなことってあるかしら」

のび太は何とも言えない恐怖感に襲われた。

ドラえもんも止まっている。まんがを読みながら馬鹿笑いをしているところで止まっている。

のび太「・・・幸せそうな顔してまったく・・・青たぬき」

*「・・・」返事が無いただのタヌキようだ。

ポケットに何か無いかと探ってみたら

「ブッ」と妙な音がした。

ドラえもん「くぁwせdrftgyふじこlp;@:

ゴホッ・・・ブホッ・・・ちょっ・・・おま・・・」

どうやらポケットの中の

触ってはいけない所を触ってしまったようだ。

ドラえもん「あぁ、苦しかった・・・何するんだ!!」

のび太「それどころじゃないんだよ」

言われて外を見たドラえもん

「ワッワッワッどうなってんだ!?」

「そんなのぼくがききた・・・」

ミシッ、ミシッ、ミシッ

廊下のきしむ音がした・・・このぼくら以外無音の世界で。

 

第六話

のび太「何の音?」

ドラえもん「知らないよ」

ふすまの向こうから声がした

「こうもうまくいくとは思わなかった」

「・・・今何か声が聞こえなかったか」

「まさか 時間を止めているのに俺達以外に誰がしゃべるってんだ?」

「それもそうだな」

ドラえもんとのび太はほっよしたが

「だが一応見ておこう」

ドラのび『!?』

奇妙な服装の男が二人入ってきた。

奇妙ってどんな服装かって? 小説なんだからそれ位自分で想像しなさい。

一人は目がぎょろっとしており、異様なほどに眼に力がある。文字だけじゃ区別できないのでこの男を“男A”と仮定しよう・

もうひとりはめがねをかけた男で何処と無く臆病な性格が伝わってくる。この男は“男B”と仮定しよう。

のび太とドラえもんは息を殺した。

男A「ほう、22世紀の猫型ロボットDR-129-3か・・・」

男B「ネコ!? どう見ても猫には見えませんがね  しかし、なんで22世紀のロボットがここに?」

男A「年々、タイムトラベラーは  増えているから居ても不思議ではない」

男B「ふ〜ん」

男A「やはり声などするはずが無い。私の脱時機は完璧だ」

男Bは納得のいかない顔で皿の上のドラ焼きを口に放り込んだ。

ドラ「・・・・がっ・・・」

男B「ギョッ・・・こいつの目が今動いた!?」

男A「は?何度も言うがこの止まった時間で誰も動けないんだ!!」

男B「そんなのわかってるよ。おかしいなぁ・・・」

男たちは退室した。

 


番外編 ※衝撃です。

男たちが退室した後沈黙が続く中のび太は言った

「小説の内容を忘れました   by T」

ドラえもん「ん?いきなりなにを言い出すんだい」
のび太「いや・・・その・・・何故か今そういう言葉が浮かんだんだ」

ドラえもん「小説…忘れた…Tってまさか」
のび「うん、この小説の作者のチラノルのことだろうね」

ドラ「前回書いたのがいつだっけ」
のび「完全にこの小説のこと忘れてるね」

ドラ「ふと思い出して慌てて、自分の書いた小説を読み直してるね・・・きっと」

のび「じゃあいっそ、未完ってことでいいんじゃない」

ドラ「多分、作者のプライド上ないと思うよ。きっちりと終わらせるまで終わらせない」
のび「小説なんてのは≪完≫の文字がでれば強制的に終了するものだよ」

≪完≫

のび「終わった?」
ドラ「全然」
のび「じゃあ、こうしよう

ぼくたちは男二人を倒しました おわり

・・・ってかんじで」

ドラ「ここまで張った伏線はどうなるの」

のび「ドッキーノ☆」
ドラ「(ドッキーノ☆・・・?)」

のび「なんとか作者に終わらせてもらわないと落ち着かないなぁ」

ドラ「どういう構想だったか忘れてるからねぇ・・・」

のび「まぁ、なるようになるさ」
ドラ「だめだこりゃ」
のび「次いってみよう」

 


 

この話は続きます。

 


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