仮面ライダーNOBI
スターダストでいこうさん
第一話
゛ヒーロー
夢のある少年なら一度は憧れた事のある栄光の戦士
華麗に敵を倒す姿は、いつも少年達の心の目標になっていた。
そんな英雄に選ばれたある一人の少年の物語
バキーン ズドン ドッカーン
「ライダーキィィィックッッ!」
ドカァァァアァァァン
日曜の朝にやっているヒーロー物の番組そんなブラウン管に目を輝かせていた、
いたって普通の小学生 野比 のび太
次回予告が終わった頃のび太は全力疾走で階段を駆け上がっていった
そしてお約束
のび「ドラえもーん,仮面ライダーになる道具出して!」
ドラ「はぁ!?毎回無茶言うのは承知のうえだけど今回は無茶が過ぎるよ!」
のび「ねぇ〜そんな子といわないでさぁ、なんかあるでしょ?」
そう言うとのび太はドラえもんのポケットに手を突っ込んだ
ドラ「キャハハハ!く、くすぐったいよやめてぇ!」
ガシャン
ポケットから出てきた物はなにやらケースのような物がついた
リストバンドだった。
ドラえもんは怪しそうにコレを見て
のび太は目を輝かせた。
のび「こ、これは・・・・。」
ドラ「おかしいな・・・こんな道具あったっけ?なんか怪しいからそれかして、」
のび「・・・・・・・・や〜だよ!!面白そうだから借りるね!」
そう言ってのび太は物凄い速さで逃げていった
ドラ「あ!?コラ待て!」
お初です。何とか続かせます
第二話
ドラえもんからリストバンドを盗んできたのび太は、さっそく腕にはめてみる事にした。
「へへへ・・・・そしてココのボタンを押せはいいんだな?よ〜し、それっ!」
ポチッ
「うおおおおおおぉぉっ!!ち、力がみなぎってぇぇぇぇ・・・・・こない?」
ボタンを押したが、リストバンドはウンともスンとも言わなかった。
「何コレ!?全然何もおこんないじゃん!コレはおもちゃ?未来のおもちゃかよ!ふざけんなよ!ていうかバカ?
おもちゃに期待していた僕は大いなるバカ?ちくしょおおおおぉぉ!!」
「あーあ、帰るかぁ・・・・・。」
そして帰り道の最中
「結局仮面ライダーなんかに憧れる僕がバカだったんかなぁ、それに仮に変身できてもそんな敵いるわけじゃあないし・・・・・。」
一般人「うわあああぁぁぁ!!た、助けてくれぇぇぇぇぇ」
敵「ギシャアアアアアアァァァァァ!!」
のび太「うおぉぉぉぉぉぉ!!今日の僕は最高に運がいいぜぇ!
まさか悪役にことごとく会えるなんて!あ、でも変身できないんだった・・・・どうしよぉぉぉぉ、」
一般人「う、うわあああぁぁぁ!!」
敵「ギシャアアアアアアァァァァァァァァ!!」
変な敵は、転んでしまった一般人の人背中に、鎌のような手を振り下ろした
のび太「うわあああぁ!と、とにかくエーイ!」
のび太は敵にパンチを食らわせようとした
ガツーン
のび太「うぁぁぁぁ!痛ってぇぇぇぇ!?」
敵「ギシャ?」
敵がのび太に気付き、鎌のような手をのび太に向けた
のび太「よ、よーしこうなったら!えーいままよ!!」
ポチ
ピカァァァァァァァァァァ
のび太の体が、リストバンドから溢れた光に包まれた
そして光が離れた瞬間、のび太の体は赤と黒のボディに覆われていた。
「お?おお?おおぉぉぉ!?すっげぇぇぇぇ!!
続く
第三話
変身することに成功したのび太はまじまじと自分の姿を眺めた
のび太「おぉ、微妙に違うけどこの姿はまさしく仮面ライダーに違いない!」
のび太は嬉しさのあまり飛び上がった するとなんと三メートルも飛び上がってしまった。
のび太「うおおお!!体が軽いや、こりゃ楽しい!エヘヘヘヘ、」
敵「ギシャアアアアア!」
のび太「おっと、忘れていたぜ。おいゴキブリ野郎!今ならお前に負ける気がしないぜ!」
ボカッ ドカッ メキッ ドコッ ドシャッ
のび太は連続パンチを繰り出した、が・・・・・。
敵「ギシャアアアァァァ!」
のび太「うわっ!恐ろしいほど頑丈な奴だな、どうすればいいんだ!?」
その時、のび太の足元に一枚のカードが落ちてきた。
のび太「こ、これは・・・・・?」
のび太の手に取ったカードは透き通ったプラスチックに、剣が描かれていた。そしてカードは鈍く光った。
のび太「そうか!コレを使えば、でもどうやれば・・・・・・?」
のび太は思い付きでカードを高く放り投げた。
カード発動、゛ブレイド
カードから光が溢れ、大きな剣が出てきた。
のび太「おおっ!うまくいった!よ〜し、アレを使えば!」
のび太は高く飛び上がり、空中を舞っていた剣を手にとり、渾身の力で振り下ろした。
のび太「うおおおぉぉぉっ!!」
ズバァァァァッ
敵「ギ・・・シャ・・シャァアアア・・・・。」
ドバアッ
醜い敵は、細かい肉片となりのび太に返り血がかかった。剣は再びカードとなり、リストバンドのケースに戻っていった。
その日のび太は有頂天になりながら家路に着いた
第四話
のび太「いってきまーす!」
ドラ「いってらっしゃーい。」
のび太「フンフンフーン♪」
ドラ「うっ・・・・気持ち悪い鼻歌、」
のび太は変身に成功し、昨日からずっと有頂天だった 腕にはしっかりとリストバンドをはめてきた。もちろん自慢する為である
のび太「おはよーう!みんな聞いて!僕仮面ら・・・・・・・!?」
ジャイ「おうのび太、今日は遅刻しなかったんだな。」
静香「おはようのび太さん。今日はしっかり起きられたのね、」
スネ「コレが毎日続けばねぇ〜」
のび太「ちょ!?・・・・・・まってみんな、その右腕はめてんの何!?」
ジャイ「あぁこれか、この前道端に落ちてたんだ。」
スネ「ちょうど三個ね、」
のび太「じゃあ・・・・・それの力の知ってるの?」
三人「もちろん」
のび太「・・・・・・ちょっとみんな廊下出て、」
説明中・・・・・・。
ジャイ「おぉ!お前もこれを持っていたとは、」
静香「まさに奇遇ね。」
のび太「みんな持ってたなんて・・・・・・・。」
そして帰り道
のび太は一人で家へ帰っていた。
のび太「あ〜あ、みんなと帰りたかったんだけどなぁ・・・・・・。」
ピピピピピピピピピピ!
のび太「うわっ!何だよ急に、ビックリしたぁ」
するとリストバンドが
「河川敷ニテ、゛まっどすぱいだー゛ノ存在ヲ確認 スグイケ。」
のび太「えっ!怪物が現れたの!?じゃあ、急がないと」
のび太は全速力で走っていった
のび太「はぁ、はぁ、あ!あそこに誰かいる・・・・。」
河川敷の草むらに誰かが倒れていたしかし、それは・・・・・。
のび太「ジャ、ジャイアン!」
第五話
そこには、ボロボロになったジャイアンが倒れていた
のび太「おい、ジャイアン!大丈夫か!?」
のび太の問いかけにジャイアンはゆっくり首を向けた。
ジャイ「の・・・・のび太?何でここがわかったんだ・・・・。」
のび太「いいからしゃべるな!ドラえもん呼んでくるから!」
ジャイ「いい・・・・・早く・・逃げろ・・・・・・!」
のび太「何言ってんだよ!そんなの無理に決まってるだろ!」
その時だった
ガシャン!!!
のび太の後ろに醜い骸骨のような顔をした白い巨大なクモが立っていた。
クモ「おいおい困るなぁ、もう少しでそいつを食えたところなのによ。まぁいい、一匹増えた所でどうってこと無い。」
のび太「・・・・・・・・・・おい、」
クモ「ああ?なんだぁ、命乞いしたって無駄だぜぇギャハハハハ!!」
のび太「お前・・・・・・・遺言は済ませたか?」
クモ「あぁ!?なんだとぉぉぉぉぉ!」
怒ったクモは槍のように鋭い足をのび太の頭上に突き立てた
のび太「変身!!」
ピカァァァァァァァアァァ
のび太の体が光に包まれたかと思うと、赤いボディに覆われた
カード発動゛ブレイド
のび太は剣を手に取ると、素早く避け、地面に突き刺さった足を切り落とした
クモ「ギャアアアアア!?あ、足がァァ!」
のび太は剣を別の足に突き刺し、もう一本剣を出して別の足に突き刺した
クモ「ち、ちくしょお!身動きがとれねぇ!」
のび太「お前を生かしておくつもりは無い!」
のび太は敵の上に乗り、首に刃を向けた。
ズバン!!
クモ「ゴ、ゴバッッッ!!」
首を切られたクモのような怪物は、血を噴出し骨と化した。
のび太「ふぅ・・・・・・あ!ジャイアン大丈夫か!?いま救急車呼んでくる!」
その後、ジャイアンは病院に運ばれたが、重症にはいたらなかったそうだ
第六話 返り血の銃と狂気の天才
学校にて
スネ「ジャイアンはどうだったんだい?」
のび太「うん、来週には学校に来れるってさ」
スネ「そうか・・・・・・。」
昨日、マッドスパイダーとの戦闘で深手を負ったジャイアンは、当たり前のように病院行きとなった。
だが、体中に深い切り傷を負ったにもかかわらず一晩のうちに回復し、次の日には打撲と擦り傷しか残っていなかった。
ガラッ!!
扉を開ける音と共に少しやつれた少年が教室に入って来た。
のび太「出木杉くん・・・・・学校きたんだね!」
スネ「一ヶ月ぶりじゃないかな・・・・・・?」
出木杉「おはよう、のび太くんにスネ夫くん。久しぶりだよ、外の空気を吸うのは・・・・。」
少年、出木杉英才は、学年でも指折りの天才だった。
しかし、受験のプレッシャーと勉強のストレスから精神病になってからしばらくひきこもり状態になっていた。
家で戦闘兵器を作っていたという噂もあがっていた
のび太「もう平気なのかい?」
出木杉「うん・・・・・・病院の先生から許しを貰ったんだ。」
ガララッ
先生「全員席につきなさい。」
日直「きりーつ、 れい、 ちゃくせーき。」
先生「えぇ〜みんなも知っての通り、昨日下校途中に車に轢かれて入院しました。
みんなも、帰り道には、車に気をつけるように。」
じつは、昨日のび太が怪我の原因を説明する際、車との接触事故によるものになっていた。
だが、あまりにも矛盾点が多いので、バレるのも時間の問題だとのび太も気付いていた。
のび太は窓のほうを向いて、空を見上げた。
逆さまのブルーオーシャンには、音も無く雲が流れていた。
のび太「・・・・・・・・・・空が・・・速いな・・・。」
先生「コラ!野比、どっちを向いてるんだ!」
のび太「ス、スミマセン・・・・・。」
第七話 常識はピアノ線のように
学校の帰り、のび太はひさびさに出木杉と帰っていた。
のび太「ねぇ・・・・・出木杉君。」
出木杉「何だい?のび太くん。」
のび太「出木杉君は休養を取っている間、何をしていたの?」
出木杉「いや・・・・・僕自身よく覚えていないんだ。」
のび太「そっか・・・・・・・。」
ピピピピピピピピピピ!!
のび太「うわっ!ビックリした!」
出木杉「のび太君、何だいそれ?」
のび太「えっ! え〜と、その、時計!そう新型の時計だよ!?こ、この前買ってもらったんだ!?
ハハハ・・・。あ!ゴメン急用思い出した!!じゃあね!」
そう言い残してのび太は全速力で走って行った。
空き地
のび太「ハァ・・ハァ・・ハァ・・た、確かここのはずなんだけど。」
のび太は空き地をぐるりと見渡したが、怪物はおろか、人さえ見かけなかった。
のび太「ま、間違いだったのかなぁ・・・・。」
「貴様何者だ?」
のび太「うわぁ!」
声に反応して、上を見上げてみたらそこには真っ黒な西洋風の騎士が空中に立っていた。
のび太「お、お前こそなんなんだ!僕は野比のび太だ!」
のび太は大声で叫んだ
騎士「『野比』だと!?・・・・まさか゛ドラグナー≠フ息子か?」
のび太「なんだよ、ドラグナーって?」
騎士「フン・・・・まぁいい。誰であろうと私の姿を見たからには死んでもらおう!」
のび太「くっ!・・・・・変身!」
のび太は赤いボディとなった
騎士「喰らえ!!」
ズババババババババ!!
騎士がマントをひるがえすと、一瞬にして周りに鋭いダイヤモンドが突き刺さった
そしてのび太の足にも一本突き刺さっていた。
のび太「うああああっ!!いたっ!」
騎士「フフフ・・・あっけないな、これで終わりだ!」
騎士が再びマントをひるがえすと、巨大なダイヤモンドが飛んできた。
のび太「くそッ・・・!」
するとその瞬間不思議な事がおこった。巨大なダイヤモンドの刃は、のび太に当たる瞬間チリと化した。
あまりの出来事にのび太はしばらく何がおこったのかよく解らなかった。すると誰かがのび太の肩をポンとたたいた。
「大丈夫かい?のび太君。」
うーん、微妙だなぁ
第八話「紅く染まる空白」
のび太「でっ....出木杉くん!?」
肩を叩いたのは出木杉だった。
のび太「ど、どうしてここが・・・・・。」
出木杉「ちょっと様子がおかしかったからつけてきたんだ。ごめんね」
騎士「貴様・・・今、何をした?」
出木杉「しょうがない・・・・じゃあタネあかしをしようか。」
出木杉はゆっくりと話し始めた
出木杉「僕の両腕には精神に電子コードが通してあるんだ。そのコードは物体に直接コネクト(接続)する事ができる。
するとその接続対象から情報を吸収する。そして脳は吸収した情報を理解・整理・削除・変更・保存・再生・検索し、
自由自在にすることができる。これがその証拠だ。」
そう言うと、出木杉はワイシャツの腕をたくし上げた。
腕には肌の上からもわかるぐらい、青白い線が何本も走っていた。
のび太「じゃ、じゃあさっきのダイヤモンドをチリにしたのは・・。」
出木杉「あれはダイヤモンドの元素である『炭素』を瞬間的にデリートしたからさ、」
騎士「そうか・・・そうだったのか、なら!これならどうだ!」
黒い騎士は、巨大な剣を取り出し、のび太達に斬りかかってきた。
のび太「あっ!危ない!」
出木杉「のび太くん、ちょっと失礼するよ。」
すると出木杉の腕から青く透き通ったコードが出てきてのびた腕や顔にくっついた。
出木杉「プログラム・・・・肉体変換・・・22012・・完了。」
騎士「喰らうがいい!!」
のび太「うわああぁぁっ!」
ザクン!
のび太「・・・・・・・あれ?」
騎士「なっ・・・何故だ!」
大剣はのび太の体をすり抜け、地面に突き刺さっていた。
出木杉「僕は自分の体とのび太くんの体を一時的に電子変換(リアクト)した。
お前と僕たちは今四次元の状態にある。」
騎士「な、なんだと!」
出木杉「のび太くん、今だ!」
のび太「あ、うん!
出木杉が叫んだのに応じて、のび太は素早くカードを出した。
カード発動、゛ナイト
出木杉「接続、解除!」
のび太は素早く銃を構えた
のび太「うおおおおおぉぉっ!!!」
ズドン!!
騎士「ぐおおおおおおっ!」
騎士の鎧の胸元のあたりは完全に砕け、鮮血が流れ出していた。
騎士「くっ・・!今回は一度引くとしよう。だが次はこうはいかん!」
そう言い捨てて、騎士はどこかに飛んでいってしまった。
のび太「あいつ・・・・何者だったんだ?」
出木杉「さぁ、でもまたいずれ近いうちにまた戦う事になるだろうね。」
そう言って出木杉は焼けるような赤に染まった空を見上げた。
第九話「破かれたページ」
日本から遠く離れた孤島 そこにその研究所はあった
「ククク・・・計画は順調だ、もうすぐ全てが完了する。」
顔に大きな傷のある男は、画面を見て不敵に笑った。
すると自動ドアがあき、戦闘服を着た男が中に入って来た。
「ソンブレロ様!『boss』がいらっしゃいました!」
『ソンブレロ』と呼ばれた男はゆっくりと振り向いた
ソン「・・・・・・・よし、通せ。」
カツ カツ カツ
戦闘服を着た男が出て行った後、銀色の戦闘服に身を包み、上半身に黒いマントを羽織った奴が入って来た。
ソン「やぁ、これはこれはボス殿、わざわざすまない。」
ボス「・・・・・・用件は何だ?」
ソン「いや、我々はようやく行動を起こす事にした。『箱舟』の最終メンテ終了後、世界の支部にも攻撃要請を出す。」
ボス「・・・・つまり、私も『箱舟』に動員するのか?」
ソン「その通り、最終確認終了後、全世界へ攻撃を開始する。」
ソンブレロは静かに話を続ける。
ソン「・・・・『アポカリプス』を、貴方にゆだねる事にした。」
ボス「何故私に世界の半分を滅ぼす兵器を?」
ソン「我々には・・・・生か死しかないのだ。失敗は許されない。」
ボス「そこまで上手くいくと思うか?」
ソン「・・・・・どういう事だ?」
ボス「こんな大々的な事やれば、あいつが見落とさないだろう。」
ボス「日本のHERO・・・『仮面ライダーNOBI』がな、」
ソン「・・・・・・・攻撃を開始する前に、消し去る必要があるな。」
第十話「異変」![]()
某地下駐車場にて
ズバァァァッッ!!
細かい肉片となり、骨も肉も砂になって消えて行く。今日ものび太は怪物退治に精を出していた。
のび太「・・・・ふぅようやく終わった。今日はひとまず家に帰るとするか、」
パチ パチ パチ パチ パチ
「いや〜すばらしい!戦う姿に思わず見とれてしまいましたよ。」
拍手の音がした方向に振り向いてみると、コートを着込んだ男が石柱に寄りかかり、笑っていた。
のび太「・・・・・・あなたは・・・一体誰?」
のび太は恐る恐るたずねた。
「おっと失礼、私の名前はソンブレロ・・・・。世界征服を企んでる者と言えばいいでしょうか、」
のび太「何!?世界征服だって!?」
ソン「そう、その通り。そしてその一番最初の攻撃地点がこの『ニホン』なんですよ。」
のび太「そんなことさせるかっ!!」
のび太はソンブレロに向かって全速力で走って行った。
だがのび太は何者かに腕をひねられ、あっさりと倒されてしまった。
ソン「それが『ジュードー』というものですかな?ボス。」
「いや、これは近接戦闘術『CQC』というものだ。」
のび太「ウッ・・・・・!誰だ!?」
よろめきながらも起き上がると、投げ飛ばした相手を見てみるとそれは、
のび太「マッ!・・・・ママッ!?なんで?そんな!?」
銀色の戦闘服に身を包んだその相手はまさしくのび太の実の母親、野比玉子であった。
のび太「そんな・・・・・・・どうして・・・。」
のび太は混乱する頭を必死で落ち付かせようとした。
のび太「うおおおおおぉぉおぉおっっ!!」
のび太は再び突進していったが
ドゴン!
のび太「ぐおおっ!!」
玉子に腕を抑えられ、腹にパンチを食らわされた。
のび太「くそっ!・・・・・・。カードを・・。」
のび太がカードを取り出した時、
カード発動!゛アナスタシア
ズドン!
玉子の出した銃に、カードをはじかれてしまった。
のび太「そんな・・・・・なんでカードを、」
玉子は銃をしまい、背を向けてさっさと行ってしまった。
のび太は薄れゆく意識の中で母の背中を見つめた。
第十一話「会始まりの合図」
ここはソンブレロ達率いる反乱軍の本部
ソンブレロは悠に東京ドームが三十個は入ろうかという広さの中にある戦艦を眺めていた。
隊員「ソンブレロ様!『箱舟』の最終メンテが完了いたしました。」
ソン「・・・・・ふむ、よし解った。総員武装を整えろ、まもなく出撃する。」
ソンブレロは振り向いて静かに言った。
ソン「・・・・・全世界へ、攻撃を開始する。」
同時刻日本 東京都 国会議事堂
警備「総理!先ほどここに手紙が!宣戦布告状と思われる物が!」
総理「何!?貸してみろ」
我々は日本国の所有の受け渡しを申し出るものである 降参するのであれば、攻撃はしない
だがもし我々に手を上げるような真似をするのであれば
攻撃を開始するものである
総理「なっ!・・・・・・。」
思わず絶句してしまった。
同時刻 東京都練馬区 総合病院
のび「うっ!・・・ここは?」
起きた時、のび太は病室のベッドに横たわっていた。
汗に濡れた体が寒い
??「やぁ、目覚めたようだね」
声の方に振り返ってみると、そこにはのび太の実の父親 野比のび助が座っていた。
のび「ママがっ!ママが世界せ・・・。」
のび助はのび太の口を制し、病室の小さなテレビの電源をつけた。
アナ「え〜ただいま、国会議事堂に何者かによる宣戦布告状と思われる物が送られてきたようです!」
のび「これだ!きっとこれを送った奴の所にママはいるんだ!」
のび助「のび太・・よく聞きなさい、お前はママを・・」
のび助は少しためらったようだったが、まっすぐに言った。
のび助「・・ママを、殺さなければいけないときが来た。」
この言葉にのび太は飛び上がったが、のび助は続けた
のび助「お前も変身バンドを持っているように、ママも持っているんだ。」
のび太「えっ、ママも・・・。」
のび助「・・ボスを超えることは・・英雄の宿命なのだ。」
のび太は無言でベッドの白いシーツを見降ろした。
第十二話「錯乱と反抗そして覚悟」
のび「僕に・・・ママを殺せって言うの?」
のび太は、恐怖と怒りで声が震えていた のび助は黙ってうなずいた。
のび「ふざけるなぁっ!!」
のび太は大声で叫んだ
のび助「のび太・・・もちろん気持ちは痛いほどわかる。だがママは敵と手を・・・。」
のび「黙れ!!!」
のび太はさっきの二倍の大きさで叫んだ。だが、のび助は静かな顔をしていた。
のび「わかるだと?痛いほどだと?わかったような口を聞かないでくれ!そんな軽軽しく言って!
殺せるわけないだろ!だって、ママは、ママは・・・。」
のび太の目から涙がぽろぽろと出てきた。
そしてのび太は涙声で言った。
お見舞いにやってきた静香と出木杉、ドラえもんはドアの前で凍り付いていた。
のび「でてって・・・・くれ・・・・今は・・・独りに・・・・してくれ・・・早く・・。」
ドアの前で戸惑う三人の背中をぽんぽん、と叩き外へ行くようにうながすのび助
パタン、という音と共に部屋には静けさだけが募った。
のび太は仰向けになり天井を向いた。のび太は必死で頭の混乱を抑えようとした。
ママが敵側に行ったのは紛れもない事実、だからこうして病院にいるのだ。
あの『ソンブレロ』と名乗った男は一体・・・・・。
ママを殺さないと世界が救われない
でも殺す事なんて出来ない、たとえ敵であろうと母親に変わり等ない。
でも、殺さないと、世界が、学校が、みんなが、思い出が・・・。
のび太は勢いよく起き上がり、棚の上にあるリストバンドをじっと見つめた。
その瞬間、のび太の心の中で何かがはじけた。リストバンドを腕につけ、棚の上の洋服をひったくった。
ガラッ!!
ドアをあける音と共にのび太が飛び出してきた。幸いたいした怪我ではなかったのだ。
病室の前のベンチで待っていた4人は飛び上がった。
のび「パパ・・・やっぱり、しょうがないのかな、でももう覚悟はできたさ、行ってくるよ。」
のび太の瞳は、心成しか、希望の光に満ち溢れていた。
その時、病院の待合室のテレビからナレーションが聞こえてきた。のび太は急いでテレビの方へ走って行った。
ナレ「え〜こちらは東京都の渋谷区ですが、あちらをご覧下さい。突如東京湾の上空に謎の巨大戦艦が現れました。
遠くからもはっきりとうかがえます。ちょっと!カメラもっと回して!」
のび「あそこに・・・・ママが・・・。」
第十三話 「決戦」
のび「よく考えたら・・・・どうやってあの戦艦に突入すればいいんだ?」
静香「どこでもドアを使えばいいじゃない」
のび「あ、そうか」
ドラ「いや、実はこのどこでもドア、妙に調子が悪くて・・どこに出てしまうかわからないんだ。」
のび「でも・・・行くしかない、ドラえもん、どこでもドアを出して。」
ドラ「OK!『どこでもドア』!」
のび「さぁ・・・戦艦へ行こう!」
すると、二人の少年がこちらに向かって走ってきた。
ジャ「待ってくれー!」
スネ「ぼ、僕たちも行くよ!」
のび「ジャイアン!?スネ夫!どうしてここに?」
ジャ「バカヤロー!仲間は多い方がいいだろうが!なぁスネ夫!」
スネ「う、うん・・・・・。」
出木杉「のび太君、僕も一緒に行こう。」
静香「私もよ、のび太さん。」
ドラ「よし、僕も同伴しよう!」
のび太「み、みんな・・・・・。」
ドラ「さぁ!急ごう。」
全員がドアをくぐった。すると周りの空気が変わった。
のび「ここが・・・あの戦艦の中・・。」
ドラ「まるでどこかの施設の中みたいだ。」
ドアをくぐった先は、まるでどこかの美術館のような広い通路に出た。
聞こえるのは、天井のパイプがヴォンヴォンとうなる音だけだった。
ドラ「よし!ここからは何人かに分かれよう!僕はのび太くんと、静香ちゃんはスネ夫君と、出木杉君はジャイアンと行ってくれ!」
そして、それぞれ分かれて行動する事にしたのび太達は、野望を阻止すべく、急いだ
箱舟内部 生態実験エリア
ソン「どうだ・・『アポカリプス』の調子は?」
呼びかけられた白衣の科学者は、振り向いて答えた
学者「ええ・・生態分裂反応を起こしていますが、順調そのものです。」
ソン「そうか、計画までには間に合わせてほしい、頼んだぞ。」
学者「はっ、わかりました」
玉子「このえげつない化け物・・また一層と巨大になったな。」
玉子は、観覧車よりも高いカプセルに入っている巨大なシルエットを見て、はき捨てるように言った。
ソン「ええ・・この前、実験中に研究員が五人ほど食い殺されたそうですから。」
玉子「なるほど、それで・・・・・では、私は司令部のほうへ戻る。」
そう言うと、玉子はツカツカといってしまった。
ソン「もうすぐ・・もうすぐだよ、もうすぐ世界は私の物になるんだ・・。」
ソンブレロは、何かの写真に話し掛けていた。
ソン「もうすぐ・・・『アポカリプス』『ゲーテ』も完全体となる。そうすれば・・・世界は私に従うほかなくなる・・。」
ソンブレロは、おぞましい姿をした巨大な怪物の納められたカプセルの方を向いていった。
ソン「そして、私にはこの『020』がいる!私に逆らうなど、くだらない愚行よ・・・。」
そう言うと、ソンブレロは、手をぎゅっと握った。
バチバチと音を立て、赤い電撃がほとばしった。
ソン「私は最強なのだ・・・私こそ絶対!私こそ力の全て!・・・くくく・・あーっはっはっはっはっは!!!」
ソンブレロの笑い声は、戦艦内に不気味に響き渡った。
第十四話「アストラルの断末魔」
のび「まず、ソンブレロを倒すのが先だな・・・。」
ドラ「よし!中央司令室をさがそう!」
ソン「誰を倒すんだって?」
のび「!?」
その声に二人はバッ!と振り返った。
のび「くそっ!!」
のび太は慌ててカードを取り出そうとした、が
ソン「フンッッ!!」
のび太はソンブレロの電撃を直に喰らい、カードを取り落としてしまった。
のび「だ、ダメだ・・・体が痺れて・・・。」
ドラ「戦闘モード!ガトリング機動を許可する。」
すると、ドラえもんの右腕の関節がはずれ、ガトリングが飛び出した。
ドラ「おらららららら!!!」
ソン「・・・・無駄な事を・・。」
ピシュッ! バシュッ! キュン! ドキュッ!
銃弾は、ソンブレロの張ったバリアーによって全て弾かれてしまった。
ソン「次はこちらの番だ・・。いくぞ!」
バジジジッ!!という音とともに、手から電撃が飛び出した。
ドラ「そんな物!ヒラリマントで跳ね返してやる!」
跳ね返された電撃は、孤を描いて天井に当たった。物凄い爆音とともに、天井のパイプが吹き飛んだ。
ドラ「これでどうだ!」
ドガッ!!
跳ね返したのもつかの間、顔面に蹴りを入れられ、大きく吹き飛んだ。
ソン「・・・・・こいつらを司令室の所まで運んでいけ。」
さっきの爆音に気付き、様子を見に来た兵士二人に命じた。
兵士「はっ!了解しました。」
ドサッ!という音とともに冷たい地面に叩きつけられた。のび太はゆっくりと目を開けた。青く透き通った床の中に、無数のパイプが見えた。
コンピューターの動く音が聞こえる。人の話し声も
兵士「他にも、食料庫の中で侵入者を二名捕獲しました。」
のび「(・・・・なんだって?)」
のび太はガバッと起き上がった。そこには予想したとおりの光景があった。
のび「静香ちゃん!スネ夫!!」
第十五話 「ただ平行なエナメル線上に浮かぶ運命」
間違いなかった、目に映る二人の姿は決して偽者ではなかった。
のび「クソッ!・・・・・。」
のび太は二人を抱えて逃げたいと思った。だがそんなのは不可能だ。
周りには敵兵がいるし、すぐ近くには玉子とソンブレロがいる。何より逃げる方法が無い
ソン「・・・・・・この少女の処分は貴方に任せる。」
玉子「・・・私がか?・・解った。」
そう言うと、玉子は静香を抱え起こした。そして、足取りのおぼつかない静香にそっと囁いた。
玉子「・・・・・私に任せなさい」
静香は少し動揺したようだが、黙ってコクッとうなずいた。
同時刻 箱舟生態兵器庫
ズダダダダダ!
兵士「殺せ!これ以上行かせるな!」
ジャ「クソッ!しつこい奴らだ!」
出木「このまま鬼ごっこじゃあ、埒があかない!」
出木杉・ジャイアンの二人は戦艦内を逃げ惑っていた。おまけに敵に追われっぱなしなので、体力にも限界が来ている。
ジャ「これでも喰らいやがれ!!」
そう言うと、ジャイアンは巨大なタンクをむんずと掴むと、敵のほうへ放り投げた
兵士「うわあぁ!!」
兵士は驚いて近くの部屋に飛び込んだ。
巨大なタンクは大きく孤を描いて橋の方まで行き、その下の研究所に落ちていった。
科学者「ふぅ・・ようやく『アポカリプス』の最終試験が終わったよ・・。ようやく休憩できるな」
ズドン!
科学「あ!?何の音だ?」
バチッ・・・バチチッ・・・バジッ・・。
科学「あ・・あ・・あぁ!『アポカリプス』の制御装置の上にタンクが!・・・」
ゴボッ・・・ゴポポポ・・・ゴボボ・・・
科学「ヒィッ!な、何だ・・。」
ゴポポポッ・・・ゴボボボボボッ!!
科学「こ、鼓動してるのか?・・・。」
・・・我、破壊を司る者なり・・・。
科学「な、何だぁ!?」
・・・我はアポカリプス、覚醒の求道者なり・・。
・・・我は鋼、全てを崩し去る・・・。
・・季節は去った、今こそ目覚めの時・・。
・・・我は破壊、眼中の全て、ただ壊すだけ・・・・。
・・・・我、恐怖を求む、大いなる恐怖を・・・・。」
・・・・それこそ、我が糧となる・・。
・・・それこそ、我が飢えを満たさん!!!・・・・。
バリィィィィッッ!!!
科学「うわあああっ!!」
科学者は、全力で逃げた。カプセルから飛び出した化け物から逃げんがためにあまりにも醜い姿だった、
全身は溶けたプラスチックのような黒い見た目 異様に長い四本足 顔は腐乱した動物の顔にも見えた。
ギャオオオオォォッッ!!
耳に激痛が走った、まるで長い針を突っ込まれたようだ。鼓膜が吹き飛び、痛みを耐えながら振り向いた時
もう遅かった
バスほどもある巨大なツメが自分の方へ向かってきて、
そして、真っ暗になった・・・。
この話は続きます。
| ママを倒す……いよいよその時が来たようですね……。 |
10点 | じおす |
| すばらしい流れですね、ぶっ飛んでいるのがまた良いですよ | 20点 | アルタさん |
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